闇金ドックス1&2 感想と考察
見終えた感想としては、闇金っていうタイトルから明るい内容だとは思ってなかったけど、想像以上に胸糞悪い!だけどすごく面白い!そして山田裕貴さん演じる安藤忠臣が最高!!という感じです。
まず、闇金ドックス1(実際は1とかついてないけど便宜上1と付けさせて頂きます)について、箇条書きで感想を書いていきます。
以下ネタバレありです。
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・忠臣さんの、細身の黒スーツめちゃ格好良い!!スタイル良い!顔がいい!ずっと見てられます
・『中途半端なイケメンヅラ』と言われてる司くん。その場にいる3人みんなイケメンだよ!と言いたくなります
・小中さんって優しいですよね。忠臣さんにお金貸してあげて、結構懇切丁寧に闇金のやり方を教えてくれてるw
・2回目見てて気づいたんですけど、小中さんのところは「トイチ」なのにラストファイナンスは「トサン」なんですね。えぐいw
・アイドル事務所の社長、胡散臭さがめっちゃアイドル事務所の社長って感じがして良いですね
・よしお君がケロケローションでお家でひとりで楽しんでるシーン、めっちゃ体引き締まってて笑いましたw引きこもりニートの体ではない!!
・忠臣さんがよしお君の頬をペチペチ叩くシーン、めっちゃ好きです
・よしお君の「お前も底辺じゃん。俺らがCD買ってやったり握手券買ってやったりしなければ生き延びることが出来ない。分かってて必死こいてんだよ俺は!」ってセリフ好きです
・小中さんの「お前ら雁首揃えて不良債権じゃねえかよ」ってセリフも好きです。言えてる~!って思って、笑うシーンじゃないけど笑いましたw
・忠臣さんがよしお君に「ほんとは愛してんだよな?えりなの事」って優しく諭すようによしお君に言うの良いですよね。逆にえりなちゃんには結構強めに「えりな、お前もこいつ愛してんだよな」って言うんですよ。有無を言わさない感じで。その使い分けが上手い。嘘でもいいから愛してることにしとけって圧をかけてますね
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闇ド1の最後の方で、「元組長のやることは仁義もへったくれもありませんね」と小中さんに言われる忠臣さん。何も返さずに遠くを見つめてタバコを吹かします。以下、この部分についての考察です。
忠臣さんは、完全にダークサイドに落ちて平気で非情なことをできる人物になってしまったのか。大事にしてた『仁義を通す』という事ももうどうでもよくなってしまったのか。それが『闇金ドックス1』を見終えて一番気になった所でした。
最初忠臣さんは貸したお金を回収できなくて小中さんに利息を返せず、妹の話を持ち出されたときに「きたねぇ」と言っていました。関係のない家族の事を巻き込もうとするのは汚いことだと思ってるんです。それなのに最終的には、よしお君に保険金殺人を唆して母親を殺させてる。
忠臣さんの中で、もうお金を返させる為なら人の命を奪うことさえOKなのか?というところが気になりました。
ストーリーを振り返ると、忠臣さんは一度よしお母に包丁で刺されそうになってるんですよね。あの母親、よしお君がおかしくなったのはあんたのせいだ~ってめちゃくちゃな事を言って忠臣さんを殺そうとしたわけですよ。人を殺して良いのは人に殺される覚悟がある人だけで、自分も殺されたとしても文句は言えないと思うんですよね。
基本的には仁義に反することはしないけど、目には目を歯には歯をってことで、相手がやってきたことを相手にやり返すのはOKってことなんじゃないでしょうか。
で、続いて闇金ドックス2も見たんですが、闇ド2のラストで岡林に返済分以外のお金は持って帰るように言ってるのを見て、やっぱり忠臣さんは自分なりの仁義はきっちりしてる人なんだ!と思えて嬉しかったです。
闇ド2で忠臣さんは「俺は詐欺師じゃねぇ。金貸しだ」と言っています。でも忠臣さんは岡林にスナックのママのあざみの娘を騙すように仕向けてお金を回収してる訳です。それは詐欺じゃないのか?って話ですが、闇ド1のよしお母の件と同じで、ママは色んな人からお金をだまし取って保険金殺人までしてる訳です。騙してお金をとっていいのは自分も騙される覚悟がある人だけなんですよ。
むやみやたらに人道に反することはしないけど、相手が人道に反することをしているならばこっちも同じ手を使うことも厭わない。そんな感じがします。
もしもよしおの母が忠臣さんを殺そうとしていなかったら、きっとよしおに親を殺させようとなんてしなかったと思うし、もしスナックのママが人を騙してお金をとってなかったら、ママからお金を騙し取ることもなかったんじゃないかなと思います。たぶん。
その辺りの忠臣さんの道徳観を知るためにも、続きを見ようと思います!!
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